ヘッジファンド苦戦 3年ぶり運用マイナス

欧州危機を受け、ヘッジファンドの運用が世界的に振るわない。2011年の平均的な運用成績は、リーマン・ショックに見舞われた08年以来、3年ぶりのマイナスとなる見通しだ。株価下落や為替・商品市場の混乱で損失を計上したファンドが相次ぎ、投資家の解約
も加速している。
 米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が運用成績を指数化した「ヘッジファンド総合指数」は11月末時点で昨年末比4.4%のマイナス。年間でプラスを確保するのは難しい。ヘッジファンドの成績は08年に19%のマイナスとなった後、09、10年は2ケタのプラスを確保したが、再び損失を余儀なくされそうだ。
 成績不振が鮮明になったのは8月以降。欧州危機に伴う運用環境の悪化が響いた。金融株などに積極投資していた米著名投資家ジョン・ポールソン氏のファンドが苦戦したほか、英ヘッジファンド大手マン・グループの成績も振るわない。
 ファンドの清算も増えている。HFRによると、7~9月に運用を停止したヘッジファンドは213.10年1~3月(240)以来の高水準となった。
 運用資産も減少に転じた。9月末時点の残高は1兆9678億ドル。6月末には2兆446億ドルと過去最高に膨らんでいたが、投資家の解約がかさんだ。



2011.12.13