価値創造経営

企業は価値創造経営が存在価値

企業は結局のところ、さまざまな手立てを講じて新たな価値を創造する合目的体である。価値創造の経営目的に対応して新たなビジネスモデルを構築できるだけの人的資源の質が求められる。価値を生み出し競争に打ち勝てるようなプロフェッショナル・キャリアを身につけることだ。

1.Corporate & Career Restructuring

現在、株主価値重視の流れを受けて研究開発機能を再編する大企業だが、その場合、外部企業との連携が鍵になる。不採算事業切捨てが企業価値を高める。不況下で研究開発予算の削減、研究開発部門の人員削減、新規雇用の抑制、多角化した事業の選択と集中を行う再編プロセスの一環として研究開発テーマの選別が行われる。開発できても収益が確保できない研究開発は駄目だ。今までの全部自前主義は終わりを告げる。テクノロジー・シーズの外部化と内部化を見極めることだ。企業研究所間、企業ベンチャー間で役割分担と連携分野を見定める。社外とのJoint Ventureで自らの技術価値を再編することだ。
企業が外部資本、人材との連携で強くなるのと同様、エンジニアも技術力再編のひとつの選択肢が転職である。それは単に会社を変わるというのではなく、外部資本と自らのスキルのJoint Ventureを起こす気持ちで会社を移り、自らの技術力の再編を促すことで技術力の劣化を防ぎ、市場価値を高めることだ。

2.Venture Capitalの投資先

ITバブルがはじけて、いま、ベンチャー・キャピタルはその投資先を絞り込んでいる。
ベンチャーキャピタリストが注目する新ビジネス創造のプロセスは下記のとおり

ライフサイエンス分野:ポストゲノム時代にたんぱく質機能解析やテーラーメード医療、バイオ創薬。バイオインフォマティクスを応用したたんぱく質解析

インターネット・テクノロジー分野:ブロードバンドの常時接続によるネット人口の拡大でサーバーを介さずにお互いのコンテンツが交換されるPeer to Peerサービスによる新ビジネス、お互いのデータベースを利用しながらのコラボレーションしていくXML技術とデータベースの結合

素材・デバイス分野:超精密・超薄型実装技術、特殊半導体技術、ナノテクノロジー

環境分野:燃料電池などの代替エネルギー分野

3.価値創造できるマネジメント・システム&キャリア

いま求められているのは、経営活動における確固とした価値観だ。企業は何のために、誰のために存在するのか。価値観とはこれらの問いに答える自分自身のものさしだ。行く先が不透明な中、ゆるぎない価値観に基づいて変革のストーリーを描き、組織を動かしていく。いま、私たちに求められているもの。それは、自分を駆り立て、自分の行動に責任を持つ態度だ。
企業にとって、創造すべき「価値」とは何か―――。ITを積極的に導入してきた企業の多くは、いまこの根源的な課題に直面している。 その重要な答えのひとつが、市場変動に俊敏に対応できる意思決定と独自の企業価値の追求だ。 すなわち、顧客満足と利益(付加価値)がターゲットになる。
ハイスピード・マネジメントでダイナミック・バリューを創出すること―――。 そのための進化した総合的なソリューション課題解決のためのビジネスモデル構築が求められている。
その概念を具体化した企業システムとして、いまECM(Enterprise Commerce Management)すなわち、ERP,電子調達、SCM,CRM、 企業間電子商取引(B2B)などのマネジメント・システムがあり、それらがこれからの企業の変革をバックアップする有効なモデルだ。
ERP(Enterprise Resource Planning)市場が昨年から急拡大している。SCM(Supply Chain Management)導入が本格化し、さらに、 CRM(Customer Relationship Management)が顧客主導型ビジネスを実現するための最適手法として登場してきた。
この企業の流れは、当然そこに携わるソリューション課題解決のためのITコンサルタントやビジネスコンサルタントに対しても 最新ビジネスモデルの対応したキャリアが求められることになる。 つまり、部分スキルから総合コンサルティング力へ――。ITエンジニアがさらに一段とキャリアアップできる絶好の機会が到来した。
開発系エンジニアとITソリューション・エンジニア(ITコンサルタント)との大きな違いは、顧客と相対しているか否かだ。相対していても担当開発者として客先で技術的な説明をする前者に対して、後者の多くは顧客の要望を吸い上げ、それを最適な形で提言し、具体的にプロジェクトを実現させている。これからのITエンジニアは単に技術力を売るのではなく、常に顧客と関係を持ち、顧客が抱える課題解決、さらに一歩進んで潜在的な問題を発掘し、新たなビジネスモデルを提案できるようなITマネジメント・コンサルテーションができるようなプロフェッショナルが、市場で求められる。
ビジネス・エンジニアリング・キャリアの有無が,転職市場価値を決める。 いま大いにキャリアを磨き、これからのIT/ビジネス・コンサルティング業界のWinnerになろう。