本当の成功を収めている人

本当の成功を収めている人は、「成功」について昔から変わっていない定義である「富、名声、力」は、彼らにとって成功の意味ではないと言っている。彼らは「成功」を「独創的なことをする」力、「永続するような衝撃を生み出す」力、そして「自分であることをまっとうする人生にこだわる」ことだと定義している。

1.富、名声、力は成功を意味しない

世の中の経営者、起業家、スポーツ選手、ノーべル賞受賞者、NPOなど多種多様な人々は、大半が「本当の価値を創造している人」「永続的に成功を収めている人」だ。彼らは自分の生き甲斐に取り組んで、世の中に衝撃を与え続けている。彼らはとんでもない失敗や損失、そしてつらい失望の経験がある。並外れた人は困難な課題に対してはほぼ例外なく、一歩後退して二歩前進、ときには二歩後退して一歩前進している。そして、思い通りにいかないことから逆に役に立つ教訓や知識を手に入れ、そして驚くべき回復力を得る。つまり逆境から立ち直る能力を発揮する。
こうした人たちがこだわっている価値観は、彼らにとって生き甲斐について直感的で彼ら自身納得のゆく解釈、判断に基づいている。彼らが頑なに守ろうとしていた信念は、人生の様々な事実ではなく、数々の大胆な決断なのだ。つまり、それは自分たちにとって何が正しいのかというさまざまな判断のことであり、他人からはどのように評価されるかなんて関係ないのだ。その決断が自分の価値観にとってどうであるかが問題なだけである。
成功する人は自分の信条や仕事をまっとうしようとして他人の同意を求めることはない。彼らは社会的な圧力に屈せず、そうした圧力を跳ね返し、率先して取り組むという大胆さがある。他の人から好かれようとするよりも、自分の好きなことに執念を燃やしている。逆に、自分たちが追い求める成果を挙げるのに最も効果のある仕事に、あくまでも最優先で取り組む。成功を収めている人たちはまた、自分がしていることに愛情を持つことが、成功するための必要条件だと言っている。
彼らの精神、原理原則、そして活動について我々は心の奥底まで感銘を受け、意識が変わってしまう。昔ながらの伝統的な智慧に疑いの眼を向け、自分の人生で、人間関係で、そして仕事のうえで、彼らの辿った真実から教訓を得て、永続的な成功を勝ち得る可能性を掘り起こすことにしたい。そこに最高に熱く燃えて行動に移したい。

2.本当の成功って何だろう

本当の成功とは、それが生涯にわたる大義、つまり彼自身にとって意義あるもの、生き甲斐のある人生を紡ぎだす術そのものだ。少なくとも昔から定義されている名声、富あるいは影響力という意味での成功を感じていないときのことだ。あくまでも自分の信じることを徹底的に追求する。そして自分にとって本当に大切だと思うものを見つけたとき、勇気を奮い起こして、最後までことにあたる。それが生き甲斐なのだから。
成功の本当の定義とは、個人的な充実感と変わらない人間関係を与えてくれる、そして自分たちが住んでいるこの世界で、自分しか出来ない成果を上げさせてくれる、そんな生活や仕事のことだ。世間的な富、名声、そして権力に対する夢のようなしかしどうでも良い望みを、それ自体を追いかけている人は、たとえそれが実現できたとしても、結果的に惨めで情けない人になってしまうだけに終わるのではないか。今日的な成功の定義こそ、生活や仕事にとって潜在的に有害な処方箋だ。

3.本当の生き甲斐を知ろう

辞書が教える成功の定義と個人や組織が実際に目指そうとする成功の定義との間の食い違いを考慮に入れれば、立身出世をすることにあこがれても結局はその過程で満足しきれない違和感を覚えてしまう。それは、本人の懸命に取り組んでいることが本当の生き甲斐ではないからだ。
どうして世の中は、従来の成功の定義を現実の具体的な形にし、しかもつかのまに過ぎない幸せを追い求めるようなことをするのだろうか。真の成功者は言う。つまり今日だけでなくこれからの長い年月を過ごす自分の人生において、何が本当の生き甲斐なのかを知らないまま過ごすことによって、ごまかされているだけのことだ、と。いつまでも続く達成感についての自分自身の内なる定義に逆らって、物質的な富あるいは短期的な計画を追いかけているだけに過ぎないのだ。

4.本当の成功者の本質的な三要素

  1. 意義
    取り組もうとする対象は、個人として意義を持つもの、つまり自分自身に深く関わってくるものだ。その対象とは、あまりにも情熱を傾け没頭するため、取り組んでいるときには時間の過ぎるのを忘れてしまう。批判にめげず、場合によっては何の見返りも期待せずに取り組みたいと思うようなものだ。
  2. 思考スタイル
    人一倍の責任感、大胆さ、情熱、そして責任を伴った楽観主義。これらが思考スタイルだ。本当の価値を創造するというテー眼を軸に自分の考えをまとめ、そしてこれでもかと襲い掛かってくる苦悩や機器そして混乱を乗り越えて、その価値の創造にとって重要なものだけに自分の考えを集中し続けられるとき、そのときは、本当に幸運だ。
  3. 行動スタイル
    彼らの行動スタイルは眼に見えるもの以上に何かがある。意義や考えを実行に移すのは、不可能に近いことを思い知ったと言う。達成しなければならないことや生き甲斐のあることについて、頭の中にその完璧な絵が描けている人なら誰でも、そうした考えに基づいて起こした行動の結果が、決して頭に描いたイメージのような完璧なものにならないことを理解している。しかしながら、たとえそうだとしても、それに取り組もう、それに取り組むだけの価値があるから。最初に思い描いた理想のような完璧な出来にまで到達できなくても。
    自分の目をしっかり見開いて厳しい姿勢で取り組んで始めて、力を入れれば入れるほど、良い成果が上がるようになるだろう。考えや創造力を十分纏め上げて「ことを起すこと」
    これが永続的な真の成功を収めるための必要条件だ。

5.いつまでも続く成功へ

いつまでも続く成功と言うものは、他人のロードマップや目標、あるいは偉業のあとに続くことからは生まれてこない。それは自分自身だけに許されたさまざまな決断を礎にして築かれるべきものだ。だからいつまでも続く成功や生き甲斐のある人生を紡ぎだすような内省的思考を呼び起こそう。
人生や仕事における多くのものは移ろいゆくものであり、長く続くものはひとつもないように思えていても、本当の成功者は、意義は長続きするもの、永遠に続くものと信じている。彼らは生きている間に打ち込んでいることこそが生き甲斐だと言う。そして自分たちの人生が終わったあとも、それが大切な意味を持つと感じているのだ。

「なぜ今のいま、私は自分の生き甲斐に打ち込んでいないのだろうか」