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クレディ・スイス 日本の業務大幅拡大。富裕層向け人員5倍に

スイスの金融大手クレディ・スイスは、日本での金融業務を大幅に強化する。富裕層向け人員を5倍に増やすほか、株式の電子取引業務を拡大する。2008年9月からの金融危機が収束し、日本市場を巡る外資系金融機関の陣取り合戦が本格化しそうだ。
外資系の間では日本市場の地盤沈下が指摘されている。同金融グループのCEOは「日本は当社にとって大きな顧客層が存在する重要な市場だ。富裕層、投資銀行、資産運用の各業務を強化する」と述べた。
同社は富裕層からの預かり資産が1兆スイスフラン(約85兆円)に迫る世界的な大手。日本では09年5月に富裕層向け業務を始め、1年で人員を倍に増やした。中期的には今の5倍に当たる100人体制とする。日本には1400兆円の個人金融資産があり、今後、富裕層の海外投資が増加するとみているからだ。同CEOは「世界的には年6%増だが、日本は2ケタの伸びを見込んでいる」と強調。
同社は米国株式の電子取引でも大手で、これまで日本に高速自動大量取引(アルゴリズム取引)を導入してきた。東証が1月に処理能力を高めた新システムを稼働させたため、「日本でも電子取引を本格展開する素地が整った」と判断。
クレディ・スイスは金融危機前から高リスク取引を抑制し、米金融大手GSなどとともに危機を比較的軽傷で切り抜けた。実力を示す株式時価総額はスイス金融大手のUBSやドイツ銀行を大きく上回っている。
一方、金融危機の影響が大きかった外資系金融機関は格下げで競争力が低下しており、東京市場の勢力図にも変化が出てきそうだ。
クレディ・スイスが日本で手掛けている主な業務:
投資銀行業務:株式・債券の売買、株式・債券の引き受け、M&Aのアドバイザリー業務
アセットマネジメント:機関投資家向け代替投資商品販売(保険リンク債、ヘッジファンド・リンク債)
プライベートバンキング:富裕層向け資産管理

2010/03/25