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規制緩和が非正規増やした? 雇用ルール 改革不十分 慶応大教授 竹中平蔵氏

Q:若者が仕事をみつけにくくなっている状況をどうみる。
A:日本の株価は5年前の半分以下。経済の環境があまりにも悪くて労働市場が問題を抱え、そのしわ寄せが若者に向かってしまった。日本の労働市場は『いま』仕事を持っている人、特に正社員を優遇する仕組みになっているからだ」
 「親子がいて、子どもは英語もインターネットも使える。けれどお父さんの仕事が守られ、子どもの仕事がない。これが今の状況だ」
Q:小泉純一郎政権が派遣規制を緩めたので非正規雇用が増えたとの見方がある。
A:「人生の中では長時間働く方がよい時もあれば、育児などで短時間がよい時もある。働き方を自由に選べるようにすることは重要だ。問題は制度の不公平にある。解雇しにくくする判例が出た結果、日本の正社員は世界一守られている労働者になった。だから非正規が増えた」
 「規制を緩和したからではなく、むしろ改革が不十分だからこうなった。同一労働・同一条件を確立する『日本版オランダ革命』ができれば、制度のひずみが是正される。厳しすぎる解雇ルールを普通にすれば、企業は人を雇いやすくなる。
 『全員正規』では企業は雇いにくく、海外に出てしまう。柔軟な雇用ルールにして雇用機会を増やすべきだ」
Q:若者の不遇は政策が原因なのか。
A:「若い人たちの努力で解決できる部分もかなりある。今の日本の繁栄は上の世代がミシンーつ抱えて外国に出ていって築いた。今も海外には仕事がある。いくらでも出ていけばいいのに、行かない。ただ教育次第で若者は大きく変わる」
 「先進国の賃金は発展途上国の賃金に影響を受け、やがて収れんする。こういうフラット化する経済の中にいる日本人の給料はどんどん沈む。ただ高い生産性とイノベーションを生み出すスパイキー(とがった)な世界もある。どっちに行くか、若者には2つの選択肢しかない」
Q:年長フリーターなど非正規で働き続けている人たちに対してはどう対応すればいい。
A:「公的な職業訓練を充実させて、再挑戦の道をつくるべきだ。年寄りではなく、若者に対する社会保障を手厚くしたほうがよい」

2012/07/17