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転職市場活況 求人倍率が高水準  スマホ技術者などに需要

転職市場に勢いが戻ってきた。人材サービスのインテリジェンスが30日発表した調査によると、6月の転職求人倍率は1.32倍。リーマン・ショック前の2008年1月以降で11年12月(1.36倍に次ぐ水準だった。特に好調なのがIT(情報技術)関連の求人。交流サイト(SNS)などのアプリ開発者やエコカー開発のための電気系エンジニアを即戦力で求める傾向が強まっている。
 ■車は電気系に引き合い 
転職求人倍率は人材サービス会社への求人数を各社への登録者数で除した数字。リクルートエージェントがまとめた6月の求人倍率は1.52倍で、3月から4ヵ月連続で1.5倍を上回った。
求人数は6万4252人。10万人を超えたリーマン前の水準には及ばないものの、前年同月比30~40%増となった。
 好調なのがTT通信・インターネット」分野。スマートフォン-(高機能携帯電話=スマホ)やSNS向けゲームなどのアプリを開発する企業が中途採用を拡大している。
リクルートエージェントの場合、6月の求人数は1万6166人。前年同月比で55%増えた自動車用部品メーカーで、従来型の機械系ではなく電気系エンジニアを求める動きが強まっているのも特徴だ。電気自動車やハイブリッド車などエコカー開発でIT技術者が必要になっているためで、「電気・電子・半導体・機械」の求人数は同19%増の1万1286人に達した。
 ■若年雇用が課題 
リーマン後の転職市場は「量から質」に重点がシフトしている。インテリジェンスの美濃啓貴DODA編集長は「実務経験が10年前後の中堅層の需要が高い」と指摘。半面、リーマン前に活発だった入社3年未満の「第二新卒」のニーズは低いという。
 日本企業は長年新卒者を一括採用し、自前で育成することを重視してきた。しかし景気の低迷で雇用情勢は大きく変化。企業はグローバル競争に対応するため即戦力を求める傾向を強めており、転職市場が欧米並みに厚みを持ちそうだ。
 一方、厚生労働省によると大学卒業時に就職も進学もしていない若者は毎年10万人を超える事態になっている。今後、若年層の雇用対策が課題となりそうだ。






2012/08/03