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「価値創造につながる働き方」 「貢献している」という実感が働く人にとっての最大の価値

 第2部トークセッションでは、ダイバーシティー・マネジメント研究の第一人者である谷口真美さん、 「ウーマン・オプ・ザ・イヤー2013」準大賞を受賞したローソンの白井明子さん、「2013J-Winダイバーシティ・アワード」ベーシックアチーブメント大賞受賞企業である損保ジャパンの酒井香世子さんにダイバー4-シティーについて話していただいた。
キャリア自体が多様であるべき  谷口さん
仕事にワクワクすることが大切  酒井さん
自分の価値を考えることが転機に 白井さん
 谷ロ ダイバーシティーの実現は、企業と働く人の両方に価値をもたらします。企業にとっての価値には、製品やサービスのイノベーションあるいは業務改善などのプロセスイノベーションを起こすことだったり、顧客からの評価や従業員のモチベーションを向上することなどが挙げられます。
 では、働く大にとっての価値とは何でしょうか。究極的には、会社や組織に対して貢献できているという実感があり、その結果として自分に存在意義があると強く感じられること。これが働く大にとっての価値といえるのではないでしょうか。
 はじめに、企業がダイバーシティーをどのように実現し、どのような価値を生みだしているのか、それぞれの会社の取り組みをご紹介いただきたいと思います。
 酒井 損保ジャパンでは、2002年から女性活用推進の取り組みをスタートし、産休・育休の制度をはじめとする基盤づくりを進めてきました。基盤がある程度できあがり、それを生かした具体的な施策を進めるステップに入ったのが10年からです。将来的に会社の経営を担う素質を持った女性を育成する「女性経営塾」や、女性スタッフ中心の営業店舗の拡大などの取り組みを現在進めています。価値創造の端緒についた段階といっていいと思います。
 白井 ローソンでは、2008年から外国人の採用に力を入れています。現在では新入社員の約3分の1が外国人となり、どの部署にも外国人がいる職場環境となりました。多くの社員が日常的に多様な視点や考え方なり、大学院でマーケティングを学び始めました。その一つの成果が、ソーシャルメディアにおける「ローソンクルー♪あきこちゃん」というキャラクターを使ったコミュニケーション展開でした。
 谷口 このプロモーションは、女性ならではのアイデアと評価されているようですね。しかし私はむしろ、白井さんが「自分ならでは」の視点で考えたことが、優れた結果に結びついているのではないかと思います。枠を取り払った自由な発想を生み出すことができた。それが、ご所属の企業にとっても白井さん自身にとっても、大きな価値創造につながったのではないでしょうか。
 酒井さんは、ダイバーシティーの実現に取り組む中で、どのような苦労をし、それをどう乗り越えてきましたか。
 酒井 小学生と幼稚園の2児の母として仕事と家庭に向き合ってきましたが、仕事もプライベートも新しいことに取り組みワクワクする気持ちを大切にしています。ワクワクしながら新たな価値を生み出すこと。それが働くことの一番のモチベーションです。
 またチームとして成果を出していくことにもこだわっています。仕事は1人でできるものではありません。上司、同僚、部下そして家族の支援も不可欠です。それぞれの関係を大切にしながら、これからも新しい価値創造を目指していきたいと思います。
 谷口 自分の価値を高めていくには、会社から与えられる チャンスを待つのではなく、自分にどんな強みがあって、どんな貢献ができるのかを積極的にアピールしていくことが大切です。その積み重ねが、キャリアを形成していきます。
 しかしキャリア形成のあり方は人それぞれです。キャリアに違いはあっても、優劣はない。つまりキャリアもまた、ダイバーシティーの視点で捉えられるべきだと私は考えています。ほかとは違う自分の特性を認識し、違いに自信を持って、自分ならではの価値を磨いていってほしいと思います。

2013/04/19