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中途採用の求人急増 7月、5年半ぶり高水準

 中途採用の求人数の増加が続いている。人材サービス大手のリクルートキャリア(東京・千代田)の7月の求人数は前年同月比54%増の9万8275人となり、2008年1月以来、5年半ぶりの高水準。前月に比べても11%増となった。景気の回復基調を受けて企業の人手不足感が高まり、即戦力となる人材へのニーズが高まっている。
金融や建設がけん引
 インテリジェンスの7月の求人数も前年同月比22%増えた。実数は非公表だが、2008年1月の調査開始以来の最多を2ヵ月連続で更新した。
 業種別で増加が顕著なのが金融。リクルートキャリアで前年同月に比べ2.9倍の7748人となったほか、インテリジェンスでも40%増えた。証券などで個人客の取り込みを狙った営業強化の動きが出ているようだ。
 建設・不動産の中途採用数も、リクルートキャリアで前年同月比2倍の1万2107人となった。消費税増税前の駆け込み需要増を見込み、住宅やマンション販売の営業職を増やす例が多い。
 大林組は今年度、昨年度に比べて中途採用を倍増させる見込み。施工管理など、技術者を中心に人材を補充する計画だ。IT系でもネット接続サービスのインターネットイニシアティブが、今年度は100人強の中途採用を計画している。「技術者を中心に、昨年度に比べ中途採用を増やす」という。
 飲食でも居酒屋チェーンのチムニーは、今年度250人と昨年度に比べ中途採用を2割強増やす。新規出店が加速しているためだ。
 求人が活発になるなかで、業界経験のない人材の採用も増えているもようだ。「不動産や医療、人材サービスなどで営業職を増やす動きが活発になっている。業界の経験がない人まで採用枠が広がり始めている」(インテリジェンスの木下学DODA編集長)という。
 中途採用の増加について日本総合研究所の山田久チーフエコノミストは「新規事業の開拓やグローバル化に対応した即戦力の採用が堅調。景気回復に伴い金融や不動産などの採用が増えている」と指摘する。
 三菱UFJモルガンースタンレー証券の嶋中雄二景気循環研究所長は、「消費税増税など特殊要因がある不動産など一部業種で今後、中途採用が鈍化する可能性もあるが、景気回復基調のなか、人材不足は当面続くだろう」と話している。(日経新聞2013.08.21)

2013/08/21